人工股関節置換術を受けて退院すると、それまで何気なく使っていたものが「これでは使いにくい」と感じることがあります。
私の場合、人工股関節置換術後にまず買い替えたのがお風呂の椅子でした。
手術前から低い椅子は苦手だったのですが、術後はさらに椅子の高さを意識するようになりました。
人工股関節置換術後、まず買い替えたのは「お風呂の椅子」
手術前から低い椅子には座らなかった
もともと手術前から、低い椅子に座ると股関節に痛みが出やすかったため、低い椅子に座ることはありませんでした。
退院後、お風呂の椅子が低いと感じた
手術を終えて退院し、いつものように入浴しようとしたとき、お風呂の椅子がとても低く感じました。
人工股関節置換術後は、股関節の脱臼を防ぐため、術後の姿勢や生活動作について注意が必要です。
特に、低い椅子や柔らかなソファーなど、深く沈み込んで股関節が大きく曲がるような姿勢は避ける必要があります。
退院直後は特に注意して生活していたこともあり、すぐにお風呂の椅子を買い替えることにしました。
私が選んだお風呂の椅子は高さ約37cm
椅子の高さは、身長や足の長さなどによって感じ方が違うため、一概に「何cmが正解」とはいえません。
私は身長150cmですが、一般的な高さのお風呂の椅子では低く感じました。
そこで、高さ30cm以上のものを探し、実際に店頭で座って高さを確認。
最終的に、高さ37cm程度のお風呂の椅子を購入しました。
実際に座ってみないと、自分にとって高いのか低いのかは分からないと感じています。
お風呂の椅子も色々ありますが、安定感も大事なポイントでした。デザインとして四つ足のお風呂の椅子もありましたが、下記イラストのように足がプラスチック素材では軽くて不安定になりがちだと思いました。

足が細くてプラスチック素材の椅子はバランスを崩しそうで怖い
介護椅子のようなものもありましたが、足が金具でも比較的安価なものは軽くてこれもまた怖い。
本格的な介護椅子のような安定したものにしようかとも考えたのですが、値段が高くなるのと、家族も使用するものなので、家族が使いにくいかもしれないと思いました。
私が購入したお風呂の椅子
楽天市場はこちら
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同じ会社の同じ商品なのにAmazonの方がかなり安くて驚きました。
このお風呂の椅子は四つ足の椅子よりも、定期的に掃除しないと、裏に水垢がたまりやすいと思います。でも、家族が使うにも一般的なデザインで、四つ足ではなく座面が広く安定感があります。価格的にも、介護椅子のようなしっかりしたものよりも比較的安価です。
※椅子の高さは、身長や脚の長さ、身体の状態などによって感じ方が異なります。私の場合は、高さ37cm程度の椅子が使いやすいと感じました。
お風呂の椅子を変えて、入浴中にできることも増えた
お風呂の椅子に座りながら、以前はできなかった動作ができるようになりました。
股関節を開いて片方の太ももに乗せ、足の裏を揉んだり洗ったりしています。
そんなことは、股関節が固く、痛みもあったので手術前にはできなかったことです。
私にとっては、それがちょっとしたストレッチにもなっています。
現在も毎日の入浴時に行っています。
お風呂だけではなく、普段使う椅子の高さも見直した
買い替えたのは風呂の椅子だけではありません。
リビングで使う椅子や仕事で使う椅子も、座り心地や高さを確認し、少し高めのものを選ぶようになりました。
人工股関節の脱臼予防ということだけではなく、長時間座るときにも椅子の高さは重要だと感じています。
低い椅子に長時間座ったあと、股関節が動きにくくなったことも
外出先や研修などでは、自分で椅子の高さを選べないことがあります。
低めの椅子に長時間座っていると、股関節がぐっと曲がった状態になるため、立ち上がるときに辛く感じることがありました。
研修などで長時間座位になったあと、筋肉が固まったような感覚になり、股関節が動かしにくくなったこともあります。
そのときは、その後の移動ができないほどだったため、近くの整形外科を受診しました。
診察では人工股関節そのものには問題はありませんでした。
長時間、同じ姿勢で股関節に負担がかかったことで、周囲の筋肉や関節が固まり、痛みが出たのだろうということでした。
温めてもらい、動かしてもらったところ、時間の経過とともに痛みはなくなりました。
「椅子の高さ」は人工股関節と暮らすうえでかなり大切だった
一度だけではなく、低い椅子に長時間座ったあと、そのままにしていると股関節が動かしにくく、痛いと感じることがありました。
特に仕事柄、座っている時間が長い方は、普段使う椅子の高さについて一度見直してみてもいいのではないかと思います。
人工股関節の脱臼予防だけではなく、「長時間同じ姿勢で座る」ということについても、自分の身体に合った環境を作ることが大切だと感じています。
人工股関節の手術後は「あぐら」がかけるようになると思っていた
人工股関節の手術を受ければ、股関節が動かしやすくなって、術後はあぐらもかけるようになるのではないか。
私はそんなふうに勝手に想像していました。
当時、北海道の石部先生にそのことを聞いたところ、
「あぐらをかけるほど股関節が開くかどうかは、股関節が悪いからできない、ということと必ずしもイコールではない」
という説明を受けました。
手術後に練習しても、あぐらをかけない人もいる。
だから「あぐらがかけるかどうか」を、股関節の状態や手術の結果を判断する目安にはしないほうがいい、ということでした。
この話を聞いて、私は「手術をすれば、できなかった動作が全部できるようになる」と考えるのではなく、手術後の自分の身体の状態に合わせて生活することが大切なのだと思いました。
まとめ|人工股関節と暮らすために、身の回りのものも見直した
人工股関節置換術を受けてから、私はこれまで何気なく使っていた椅子についても、意識するようになりました。
特に退院後すぐに買い替えたのがお風呂の椅子です。
私の場合は、高さ37cm程度の椅子に変えることで、入浴時の姿勢が楽になりました。
また、外出先や研修などで低い椅子に長時間座ったときには、股関節が動かしにくくなった経験もあります。
もちろん、椅子の高さの感じ方や、術後に注意する姿勢は人それぞれです。
私自身も、手術を受ければ以前できなかったことがすべてできるようになると思っていましたが、実際にはそうではありませんでした。
だからこそ、手術後は「以前と同じ生活に戻す」というより、今の自分の身体に合わせて、無理なく暮らせるように身の回りの環境を少しずつ変えていくことが大切なのだと感じています。
人工股関節置換術後に何を買い替えたらいいのか迷っている方にとって、私の経験がひとつの参考になればと思います。

